デコイ=オクトパス 順調にタコとの出会いと別れを積み重ね、 少しずつ強くなりつつある頃、ボクはふと気づいた。 タコの中には偽装した強敵が潜んでいると。 時に出会う強靭なタコ。 それまでは華麗にスルーしていたものの、 もう新米格闘家としてここに降り立ったあの時の自分ではない。 自分の成長を信じ、ハンターマスターのもとへ。 なんて大きさだコイツ。 なんてオブジョイトイだ。 かんぜんむりょうとうろくとは思えないオブジョイトイっぷりにやや怯んだが、 ここで立ちどまってはいけないので、 ハンターオブジョイトイから依頼を受ける。 待っていろ、デコイ=オクトパス。 トリスタではちゃんと主人公の手で倒してみせる。 地道にタコを殴りすぎたのか、 戦闘自体は苦にならず、順調に数をこなしていった。 タコ一匹一匹にポインタを合わせ、名前を確認する。 そういった地道な作業を行い、なんとか五度の依頼を達成した。 ボクをトリックスターに誘っておいて、すぐさまボクを置いてトリックスターに飽きてしまった友人にこの話をすると 「ユーはAlt押しちゃったらいいじゃない」 と言われる。 はは、Altで何か世界がかわるとでも。 変わった。 こんなソリトンレーダーの存在知らなかった。 その後、報酬である装備を全て店に売り、そのお金でPOTを購入。 格闘家なので剣や盾などは装備しない。 拳一つあれば天下だって掴める。 それが格闘家。 そして今までの不毛な努力に対する後悔を払拭するため、 一心不乱にタコを殴り続ける。 格闘家として精進あるのみ。 倒し 倒し ひたすら倒す マリンデザートを脅かすタコは全て倒したのではないかというくらいにタコを殴り続けた。 充足感と疲労を同時に感じながら、額の汗をぬぐう。 何十匹ものタコを倒し続けたその手元をふと見やると、 ボクに拳ダコが宿っている事に気がついた。 |