マイキャンプ


課金制度が導入された初日。
マイショップに行ったのであろう、色々な人を見かけた。

色とりどりの衣装に身を包み、
友人たちと談笑する人。

華々しく飾り立てたキャンプに、
友人を招きいれている人。


孤高の格闘家であるボクの周りに、そんな馴れ合いは存在しない。 あるのはモンスターとの緊迫した空気だけ。
殺るか殺られるか。
ラグるかラグられるか。
そんな日常に馴れ合いなど不要。




なんてそんな嘘ついて見栄はってたボク。
課金初日にいつかできる友達を夢見て投入したマイキャンプ資金4000円。
誰一人キャンプに入れることなく過ぎ行く日々。
それはボク自身、マイキャンプに課金している事を忘れてしまうに十分な時間だった。

たまに思い出し、「あぁ、なんで友達居ないくせにマイキャンプなんて」 と鬱になる日々。

「あぁ、なんでもっと人に関わっていけないかなぁ」と、自分の積極性の無さを呪う日々。



そんなボクが








初めて友達をマイキャンプに招待しました。

お友達と呼べる唯一の猫さんです。
積極性がなく、たまに無理して積極性を出すと裏目ってしまうボクを見捨てる事無く、 今も遊んでくださる奇特な猫さんです。


これからはマイキャンプを思い出して鬱になる事はなさそうです。 改めて、友達っていいなぁとしみじみ。



あ、普通に嬉しかっただけでオチとかは無いです。



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